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百楽荘のある場所は日本百景のひとつに数えられる能登九十九湾にある。九十九曲がりといわれるように到る所海が陸地に入りこんでおり、天然の漁港になっている。入り江を見下ろす高台にあるこの旅館には釣り客がよく泊まりに来る。エレベーターで地下5階に降りると,海辺に出る。岸には筏の桟橋が組んであり、そこで釣るわけである。
筏で団子を付けてそのまま落とせば黒鯛が、サビキ仕掛けでアジやサヨリ、そして投げ竿を使えば、カレイやキスが釣れる。まさに五目釣りが楽しめ,釣りバカはじめ、女性、ファミリーまでもが満足できる最高の釣り場である。旅館の敷地内であるため,何よりもトイレの心配をしなくていいのが女性にとっては嬉しい。寒くて止めたくなれば風呂に入ればいい。私のような多少いい加減な釣り人にとって日がな一日楽しめる場所である。
釣行の前夜,ウィスキー片手に始まった準備から、日の出る前に出発し、はやる心を抑えつつ目指すポイントに一投目を投げ込み、一匹二匹と釣れだしてやっと落ち着きを取り戻すのがお昼頃。ビールやお酒も入り、弁当を食べ終えお腹も満ちてくるとウトウトが始まる。事ここに到ってやっと釣れづれなるまま…の世界に入っていけるのである。
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